【緊急寄稿】アドバンテストのサイバー攻撃に震える――「全部一人でこなす」零細企業の私が、過去の被害例から学んだ防衛術

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こんにちは。一生下っ端の3男児の父親の日常です。

普段は企画・営業から、新規商品開発、ユーザー開拓、仕入れ先管理、さらには請求書・納品書の作成まで、文字通り「全部一人」で現場を回しています。そんな私が今、仕事の手を止めてでもお伝えしたいニュースがあります。

半導体検査装置の世界的大手、アドバンテストへのサイバー攻撃です。

2026年2月19日、同社はランサムウェア(身代金要求型ウイルス)による不正アクセスの可能性を公表しました。一見、遠い大企業の話に聞こえるかもしれませんが、ここ数年の被害履歴を振り返ると、私たちのすぐ隣まで火の手が迫っていることがわかります。


1. 忘れてはいけない、近年の「ランサムウェア被害」の傷跡

ここ数年、名だたる企業や機関が攻撃を受け、私たちの生活やビジネスに直結する大きなダメージを受けてきました。主な事例を振り返ってみましょう。

発生・公表時期企業・団体名被害の特徴と影響
2024年6月KADOKAWAニコニコ動画などが3ヶ月停止。出版・経理機能も麻痺し、完全復旧まで長期化。
2024年10月カシオ計算機国内外のシステムが侵害され、個人情報が流出。新製品の発売延期や修理受付停止に追い込まれた。
2025年4月江崎グリコ新システム(SAP S/4HANA)への切替直後に障害。出荷が長期間ストップし、店頭から製品が消える事態に。
2025年9月アサヒグループランサムグループ「Qilin(キリン)」による二重恐喝。データ暗号化と情報窃取を組み合わせた攻撃で7日間混乱。
2025年10月アスクル日曜午前に発覚。注文・出荷業務が停止。一部の顧客情報が流出する事態に。
2026年2月9日日本医科大学武蔵小杉病院未明にナースコールが作動不能に。VPNの脆弱性から侵入され、約1万人分の個人情報が流出。

こうして並べると、2024年から2026年にかけて攻撃の勢いは**増すばかり(⬆️)であることがわかります。特に、直近の日本医科大学武蔵小杉病院の例では、「外部からメンテナンスを行う専用線(VPN)」**が侵入経路となりました。

私のような零細企業でも、自社サイトの管理(Wix)や、外部とのメール・データ共有を行っていれば、そこが「入り口」になるリスクは十分にあるのです。


2. 2026年、サイバー攻撃はこう変わった

現場で実務を回している私の肌感覚として、最近の攻撃トレンドを整理します。

  • AIを使った「膨大な数打ちによる無差別テロ」へ ⬆️かつての攻撃は人間が仕掛けていましたが、今はAIが24時間365日、休むことなく全自動で攻撃を仕掛けてきます。企業規模に関係なく、ネットに繋がっているあらゆる「隙」をAIが絨毯爆撃のように探し出し、一斉に攻撃を仕掛ける「無差別テロ」の時代に突入しました。
  • AIによる「完璧な日本語」の罠 ⬆️以前のような怪しい日本語ではありません。AIが私や取引先の口調を真似て、完璧なビジネスメールを送ってきます。
  • 日曜・深夜の「隙」を突く狡猾さ ➡︎アドバンテスト(15日・日曜)やアスクル(19日・日曜)のように、多くの人が休むタイミングで攻撃が開始されます。

3. 「全部一人」の私たちが絶対に注意すべきポイント(箇条書き)

もし、3男児の父親の日常のPCがロックされたら……。企画書も、仕入れ先の名簿も、作成中の請求書も、すべてが見られなくなります。一人の現場だからこそ、これだけは徹底したいポイントです。

  • 「一人情報システム担当者」としての自覚を持つ
    • 誰も守ってくれません。AIによる無差別な攻撃は、いつ私のPCの扉を叩くかわかりません。OSやセキュリティソフトの更新を「後で」と後回しにするのは、自分の仕事を捨てるのと同じだと肝に銘じています。
  • バックアップは「物理的に抜く」のが最強
    • ウイルスはネットワークを伝ってバックアップも壊します。大事なデータを入れたHDDは、定期的に「PCから物理的に抜く」。これが最も原始的で、2026年でも通用する最強の防御です。複数のHDDへ2重バックアップの効果的。
  • 「VPN」や「リモート接続」を過信しない
    • 病院の事例のように、外からの入り口こそが狙われます。不要な接続設定は削除し、多要素認証(スマホでの二重確認など)は必須です。ただし、極端に怖がり過ぎると効率悪くて爆死します。便利な物は便利に使わないと終わりません。
  • 「振込先変更」のメールは100%疑う
    • 取引先からメールで振込先変更が届いたら、必ず電話で本人確認します。AIが作った完璧なメール一通で大切なお金を動かすのは、あまりに危険です。

4. まとめ:信頼を守るために

アドバンテストのような大企業、そして病院のような公共機関ですら被害に遭う時代。AIによる無差別テロが吹き荒れる中で、私たち零細企業が「うちは狙われっこない」と考えるのは、ただの油断でしかありません。

私が一人で、ユーザー開拓から納品管理まで行えるのは、ITの恩恵があるからです。

しかし、そのITが牙を剥いたとき、立ち向かえるのは自分一人。

今回の事件を「対岸の火事」とせず、今一度、手元のPCや管理体制を点検して、**「信頼されるパートナー」**であり続けたい。それが、一生下っ端の3男児の父親の日常としての決意です。


筆者:一生下っ端の3男児の父親の日常

都内零細企業勤務(企画、営業、開発、納品、事務……すべてを一人でこなす現場主義者)

何かご不安な方は、遠慮なくコメントください。

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